スポーツハブ KANSAI

10月10日、大阪商工会議所(大阪市中央区)にて、「スポーツハブKANSAI」の第8回例会が行われました。

 

「スポーツハブKANSAI」とは、あらゆる産業を対象に、スポーツにまつわる新たなビジネスを創出するためのあらゆる段階で支援を行うプラットフォームです。トップアスリートからアマチュア選手、一般のスポーツ愛好家、スポーツ観戦を楽しむ人など、スポーツにまつわる幅広い市場を対象にしており、産業を特定することなく研究開発、実証研究、事業化、販路開拓などを様々な側面から支援するのが目的です。

 

今回も様々な企業や競技団体によるプレゼンテーションが行われた中、テーマ提示として舞洲プロジェクトによるトークセッションが行われました。
「スポーツハブKANSAI」のスーパーバイザーである廣田章光氏(近畿大学経営学部教授)と鈴木康藏氏(株式会社エスイーエス代表取締役)がモデレーターを務める中、登壇したのは大阪エヴェッサの城秀樹氏、オリックス・バファローズの小浜裕一氏、セレッソ大阪の長谷川顕氏、大阪市の榎木谷達人氏の4名。

 

 

最初に鈴木氏より舞洲プロジェクトについての説明が行われました。大阪五輪誘致に絡み整備された、舞洲の成立過程から始まり、現在の舞洲にある設備、環境、そして問題点などについて、舞洲プロジェクトのメンバーの発言も交えながら、解りやすく説明されました。

 

会場に集まった、様々な企業や団体の関係者の興味を惹いていたのは、舞洲の『動員力』でした。
大阪エヴェッサのホームアリーナである「おおきにアリーナ舞洲は大阪エヴェッサの公式戦を軸に、企業や学校関係の運動会、コンサートといった各種イベント、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、体操などの室内競技などで広く利用されており、使用する団体は年間約90団体。その動員数は30万人にも上ります。

 

そしてオリックス・バファローズのファーム公式戦が行われている大阪シティ信用金庫スタジアムとオセアンバファローズスタジアム舞洲はプロ野球の他、高校野球、大学野球、社会人野球、さらには一般の人が広く利用できる草野球まで、年間で15万人を動員しています。

 

セレッソ大阪の練習場とクラブハウスがあるセレッソスポーツパーク舞洲は様々なスポーツが行える多目的グラウンド。ナイター設備もあり、サッカーだけではなく、ラクロスやソフトボールなどでも利用されています。セレッソ大阪の練習見学者なども含めると、年間で20万人を動員しています。

 

この3クラブの関連施設以外にも、舞洲ではサマーソニックという、国内最大級の野外音楽フェスティバルも開催されています。こちらは1日あたり3万人を動員する大型イベントで、2019年は3日間行われました。
その他にも、春の舞洲名物となっているネモフィラ祭りでは、約3週間の会期中、10万人以上の人が舞洲を訪れます。

 

このように舞洲には、様々なイベントを中心とした動員力があるのですが、それぞれの活動は知っていても、トータルで見た時の数字の大きさには、改めて驚きを覚えていた人が多かったようです。

 

その後、先だって9月に行われた、企業関係者を対象とした舞洲ツアー、その後のワークショップの模様へと話は移りました。
25社25名の参加者を5グループに分けて行われたワークショップでは、「デザイン」をテーマとしたディスカッションが行われました。「舞洲への移動体系のデザイン」、「舞洲での滞在を長くするデザイン」、「舞洲の既存施設を利用したデザイン」、「アスリートの新たな体験デザイン」などのテーマに対して、参加者からは様々な意見が飛び出したようです。中にはクラブ関係者が目を丸くするようなものもあったようです。
しかし舞洲プロジェクトの各氏からは「自分たちだけでは思いつかない、斬新なアイデアの中に、今後の参考となる意見は数多くあった」という感想が聞かれ、ワークショップが一定以上の成果を挙げたことをうかがわせました。

 

今後も、舞洲プロジェクトでは様々な機会に、舞洲の魅力や可能性についてアピールしていきます。

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